携帯が「魔法のランプ」に

- 山田 隆持氏
携帯電話市場は成長期から成熟期に入った。NTTドコモは昨年4月に発表した「新ドコモ宣言」に基づき、サービスや端末、ネットワークなどあらゆる面で改革を進めてきた。成熟期の経営で重要な指標は解約率。2008年度は0.5%まで下がったが、今年度はさらに下げる。
携帯電話の特性である「リアルタイム性」「個人認証」「位置情報」の3つを生かし、イノベーションを起こし続ける。昨冬から「iコンシェル」という行動支援型のサービスを始めたが、位置情報に連動した情報配信などさらに充実させる。究極は「アラジンの魔法のランプ」のような携帯だ。
自動車や情報家電、放送、固定通信と携帯電話を融合させたサービスにも力を入れる。今秋から「フェムトセル」と呼ぶ超小型の屋内基地局を活用したサービスを始めるほか、携帯電話を使って送金や健康管理ができるサービスの事業化も進める。
次世代の高速通信網「LTE」は世界の先頭集団として2010年に導入する。2014年に基地局で2万局、人口カバー率で50%を目指す。今後5年間で3000億〜4000億円を投資する。まずデータ通信専用カードを発売し、現行の第3世代携帯電話と兼用の音声端末は2011年から導入する。LTEはネットワークの利用効率が高いので、より高度なサービスがリーズナブルな価格で提供できる。