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| 2月1日(木)−4日(日)の発言内容 |
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| From: 松本 功 2001/2/1 20:03 |
| Subj:【27】モラルの定義 |
【26】松武秀樹文部省は逆のことを提案しているようにみえます。 著作権者に問い合わせるのが面倒だということだろうと思いますが、公民館や図書館、学校などの教育機関での著作権の制限を強化しようとしています。書籍の場合の話ですが、利用者側の要望と言うことで、簡単にコピーできるようにしたいと思っている気配があります。(「コンピュータ、インターネットを活用した著作物等の教育利用について(報告)」文部省協力者会議による) 私は、義務教育では、一人当たり、80万円の税金が投入されていますので、その中から、学校でのコピーについては、補償すべきだと思います。あるいは、80万円を生徒個々人にバウチャー(クーポン)のかたち、あるいはICカードのかたちで配布して、その中から、コピー代を払っていく、というふうにしないと、授業で「コピーしてはいけません」と口で言っても、授業の資料はみんな本の部分を張り合わせてコピーしたものを使っているようなら、全然意味がないでしょう。
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| From: 安延 申 2001/2/1 22:05 |
| Subj:【28】政府の役割 |
| 小生、役所におりました際、日本の情報通信政策の遅れを責められるにつけ、アメリカと比較して、「ゴアは10年も前に情報スーパーハイウェイ構想を出していた。」「日本には戦略がなかった」という話が出てきていました。 他方、小生の知る限りでは、実際にアメリカが手を打ったのは、通信法の改正に代表される「情報通信の発展は市場に任せる」という信念の元行った一連の競争促進政策(規制緩和とは言いません。規制緩和≠競争促進」であると考えていますので)以外に、あまり思いつかないのです。 ところが、日本では「戦略を」という大合唱の下、何故か「下水道に光ファイバーを敷こう」とか 「農村のCATVのインターネット化」(なんで下水道なのか=公共工事予算があるから)とかいう妙な結果ばかりが強調されます(これは比喩ですが)。 本当に、「政府のリーダーシップ」が求められているのでしょうか?考えてみれば、コンピュータ間のデータ交換、データ共有の技術としても、15年前は(一部の方を除いて)OSIだと思い、現に日本政府は、そっちを重点化してきたわけで、インターネットはメール・ツールくらいに思われていたのではないでしょうか?それが逆に、「遅れ」を招いた部分があったと思いますがあの段階で「政府が音頭をとる」としたら、「インターネット」には行きにくかったと思います。 今だって、我々の知らない「革命的が技術の萌芽」があるかも しれませんが、政策というものが「多数の声」を前提とする傾向を持たざるを得ないが故に、特に、日本のように金太郎飴の世界では、「将来の見えない技術の芽」は圧殺され勝ちです。 本当に「政府のリーダーシップ」を皆さんは求めているのでしょうか。かねてより、一度本音が聞きたいと思っておりました。 |
| From: 安延 申 2001/2/1 22:05 |
| Subj:【29】IMT-2000 |
| IMT2000に議論に関連して、「外国では入札の価格が上乗せされて云々」という話が何カ所か出てきます。これは、直感的には、そうなのですが、実は割り当てされた電波資源を少数の被免許者しか使えない状況では競争は寡占になりますから、そこでの供給価格に電波入札費用が上乗せされるどうかは、必ずしも定かではありません。現に、小生の知る限りでは入札制を導入した欧米で、電波サービスの価格が著しく上昇したという事例は、まだない(英独で高騰したのは落札価格であって、サービス価格ではない)という理解です。 したがって、「日本は、入札に高いお金を払わなくて良いのだから、その分で様々な利便性の高いサービスが提供可能なはず」という議論は成立しないのではないかと思っております。 関係情報: 通信と放送研究会 |
| From: 関根 千佳 2001/2/1 23:00 |
| Subj:【30】携帯電話 〜 バリアフリーの生活ナビゲータになって欲しい |
| 中野さん(発言【6】)がおっしゃっていらっしゃる内容が、本来のユビキタスコンピューティングの目標だと思います。 将来、家の中や町の中のあらゆる電機製品は、インテリジェンスを持ち、かつネットにつながっていきます。それと、わたしが持ち、わたしの状況や感覚を知るWearable PCやPDAは、会話することができます。(IPV6と、Bluetooth等で可能になると思います。JINIとUPnPの戦いがあるので実現は遅れていますけど。) さまざまな情報は、わたしが必要なときに、必要な形式で入手できるように設計され、XMLなどで展開されるものとなるでしょう。私に視覚障害があっても、海外旅行中でコミュニケーションに障害があっても、情報は確実に保障されるものになっていきます。 例えば、最初は視覚障害者の歩行案内として開発されたトーキングサインは「空間のユニバーサルデザイン」の例としてよく紹介されます。サンフランシスコのシビックセンターのあらゆる場所に860個ほど設置された小さな発信機は、自分の手許の端末に赤外線でさまざまなデータを送り、音声で知らせてくれます。道路の名前、次に来るバスの行き先、信号の色など、デジタルで表されるデータは、ほぼ情報として受け取れます。日本では三菱プレシジョンが製品化しています。 このマルチリンガル版が、サンフランシスコ国際空港にも設置される予定です。これは障害者も健常者も利益を受けるので、バリアフリーを越え、立派なユニバーサルデザインです。各国語が音声だけでなく、文字でも受け取れて、拡大なども可能になれば、さまざまな状況や年令の人が使えます。 今はまだ、手許の端末がPDAともいえないレベルなのですが、これが進化し、本来のユビキタスな情報環境を実現するものになってほしいと思います。今後、データの整備や、インターフェースの改善が必要ですね。 「何を」「どこで」「どのように」受け取るかが、ユビキタスネットワークの議論では必要かと思います。 |
| From: 松武 秀樹 2001/2/2 0:03 |
| Subj:【31】音楽などのコンテンツビジネスについて、みなさんはどんなビジネスモデルを想定されているか..... |
| ★今後の音楽ビジネスモデルに著作権者から望む事 現在ネットニュースなどではナプスターを「合法化」する流れに変わってきた ようで「流通手段」としてうまく利用しよう、という考えだと思います。これが良いか悪いかは別としまして、ちょと考えてみたい事があります。これらを合法化、すなわち著作権料の発生/徴収/分配の仕方についてなのですが、 ユーザーから直に徴収するか、広告を出す等の第3者が支払うかは別として、 1. ダウンロードした各曲に対して、相応なる使用料を徴収し、支払う。 2. 何らかで収益(たとえばCMなど)を確保し、その一部を放送のように、一律(ブランケット方式ではなく)で使用料として支払うなどのいずれかしかありません。 1. はすでにJASRAC/インタラクティブ配信使用料規程で運用されています。 2. は JASRACの規定では、ネット上では不可能だと思うのですが、もし、可能なのであれば国内において以下の動きが考えられるのではないでしょうか? ★2のビジネスモデル(著作権の徴収及び分配方法のビジネスモデル)の特許(著作権管理事業法に基づく支分権ごとの分配)を取得し、独占的に行使する企業の登場。 ★音楽専門プロパイダ(ポータルサイト)の発生ユーザーは定額の料金で、ダウンロードやストリーミングができて広告等の収益でこれを確保し、一律(ただし内容の格差は必要です。たとえば10曲まで聴き放題/30分間聴き放題とか)で 著作権使用料を払う。 これらが携帯電話端末機、ITV,インターネット全てのメディア環境で稼動することが可能であり、プロパイダ(ポータルサイト)を経由してるのであれば、P2Pにおいても、著作権使用料の徴収が 可能と思われます。 まちがいなく、ナプスター等にみる流通を「合法化」するには、2のビジネスモデルになるのではないでしょうか? ユーザーは1曲1曲にお金を払う意思はない、という上でIT事業者は事を進めるのでは、と思うのです。 P2Pやナプスターの一連は、音楽のビジネスモデル自体にも流通変革をもたらすと思われます。 ただ、個人的にはIT企業に、これらを独占的に行使されたくありません。 かといって、著作者が送信可能化権で与えられている許諾権を行使するのも、何か違うと思う のです。 ★結論 すべてのコンテンツにコピーライト経歴IDが付られることを早急に望みます。 |
| From: 中村 伊知哉 2001/2/2 0:05 |
| Subj:【32】インフラ観 |
| 藤原さんのご指摘に少し近い意見を日経のネット時評に寄せました。 NIKKEI NET ネット時評 2月1日(木)「IT三冠王アメリカの危機 」 これは安延さん(発言【28】)がおっしゃるリーダーシップの問題とも関連しますが、そもそもアメリカはネットワークをインフラと捉えていないように思えます。 |
| From: 高嵜 祐輔 2001/2/2 0:09 |
| Subj:【33】突然ですがブロードバンドの基本論点を確認させてください |
| 昨年の世界経営者会議におけるブロードバンドについてのセッションで、オーディエンスの一人から「もっとブロードバンドにフォーカスしたコメントを聞きたい」という主旨の発言がありました。実を言うと私もまったく同様の感想を持ったのですが、発言された方は「一般的なインターネット社会に関する議論なのか、ブロードバンド化という現象にフォーカスした議論なのかがいまひとつはっきりしないよね」、ということが言いたかったようです。これは「ブロードバンド」というキーワードに対する認識の共有が不十分だったからではないかと邪推します。この辺は私もきちんと整理できているとは言えませんが、下記のような論点があるように思います。 @文字通りのブロードバンド化でリッチなコンテンツがハンドリングできるようになる A常時接続が当たり前になり、料金が定額になる→利用者、接続時間が増える Bインタラクティブになる(放送関係者のView?) 実際にはこれにモバイル、ユビキタス環境が折り重なった議論になるのかと思います。 一般的にはADSLやCATVの数百Kbps以上がブロードバンドとして語られていると認識していますが、とくに@のViewからは、 【20】藤原洋というご意見に個人的には共感します。 ただ私の住む藤沢でもAのViewでのブロードバンド待望論は多く、つまり常時接続、定額、数百Kを渇望する人々はまだまだたくさんいるのだと思います。そういう意味でIMT2000には個人的にはあまり期待していないというのが正直なところです。 |
| From: 松武 秀樹 2001/2/2 0:45 |
| Subj:【34】モラルの定着 |
【27】松本功同様にもう何年も前からですが、CDを貸し出す図書館が全国いろいろな場所にあります。レンタルCDには御存知のように使用料があり権利者に分配されていますが、図書館はタダです。行政のやることは理解できません。 教育面での特別措置の枠を明らかに超えているものについては、断固戦うべきだと思います。文化科学省に「21世紀教育新生プラン」が掲載されていますが このような中身の教育を早くやってもらいたいものです。 |
| From: 鶴谷 武親 2001/2/2 1:06 |
| Subj:【35】政府のリーダーシップのあり方 |
| フューチャーインスティテュート/デジタルハリウッドの鶴谷です。安延さん(発言【28】)への意見です。私は、政治のリーダーシップに期待しています。そして、そのあり方に関しては、かなり広い解釈で、次のように考えています。 1、社会(世界)の流れをわかりやすく説明して、伝える(=トレンド作り) 2、科学技術・研究開発に関しては、短期的な投資効率としての重点 配分と、長期的なリスクヘッジとしての「自由」をバランスよく維持する 例えば、情報化に関しては、確かにゴアは「情報スーパーハイウェイ」を打ち上げましたが、本当の貢献者は「タレント」クリントンの、「12歳までに全てのアメリカ国民がインターネットを使えるようにしよう!」という一言だったと思っています。このメタファー(というかコピー化)によって、米国政府にとって「得」である情報化が「票(支持率)」につながるようになったと思います。その後、アメリカで教育事業を展開していた自分にも、明らかに世論の変化が伝わってきました。基本的には、政府は、国家のB/S、P/Lを良くしていく方向で政策を練り、それが理解されるようにトレンドを作っていくものだと思います。それがある意味では政府のリーダーシップではないでしょうか? 但し、パーフェクトな経営者がいないように、パーフェクトな為政者などいないので、科学技術・研究開発に関しては、短期的な投資効率を狙った重点施策に併せて、長期的なリスクヘッジとしての「自由」をバランスよく維持することが大切だと思います。例えば、1980年代に徹底的に日本を目指して科学立国化しようとした米国は、初等中等教育から芸術系の授業を削減(廃止)し、数学/科学分野を増強しました。その結果、確かにコンピューターサイエンス系の高等教育進学者が増え、90年代の「強いアメリカ」を作り出すのに寄与しました。しかし、一方で、CalArtのような全米屈指の美大は、さながらアジア系留学生受入れ大学になり、IT化の進展の途上でハリウッドとデジタルが結びついた際には、CGアーティスト等を海外から招聘しなければならなくなり、また、ゲーム産業に高度なCGが持ち込まれた際には、完全に日本にリードを許すことになってしまいました。その結果、映像産業の中心地カリフォルニア州では、高収入のデジタルアーティスト職が移民に独占されている状態に選挙民の怒りを買い、「アメリカ人をデジタルアーティストに育てるための緊急施策」が出され、雇用保険収入のほとんどを、「アメリカ人」を教育するために拠出することになった、ということがありました。現在、NSFの重点政策に対しても、常に警戒心を持って、ポートフォリオ配分していくべき、という世論があるのも健全なことだと考えます。 |
| From: 松本 功 2001/2/2 2:34 |
| Subj:【36】作り手と見る人の歩み寄りの可能性もある |
| 坪田さんは、悲観的とまとめて下さいましたが、悲観的というだけではないのです。視聴者とクリエーターが分かれて、コンテンツビジネスがなりたつということには、近代的な枠組みがあるということの確認をしたかったのです。 逆に楽観的過ぎる意見を言えば、今まで情報や芸術・作品の単なる消費者であった人も、作り手に逆転することも容易にあり得るということによって、作り手の苦労や才能の意味ということも分かった上で、作品と対するという可能性もあります。 文科系・歴史系人間なので言えば、江戸時代には、町場の職人の多くが都々逸をならい、三味線を弾き、謡うことができました。たくさんではなかったかもしれませんが、すくなからずいたはずです。彼らは、一流のプロの技能を理解し、歌舞伎を見に行ったりしていたでしょう。批評するだけの技量があるがゆえに、貴重な才能には、(経済的にも)支援を惜しまなかったでしょう。お金持ちは、パトロンとして、普通の人は木戸銭で。 単なる消費者ではなく、作り手でもありえる可能性をもった人々、プロシューマーと呼ぶのでしょうか、そういう人を作り出す仕組みを作ること、そこに可能性があると思っています。 作り手と消費者が、はっきり分かれている状態での、ビジネスモデルではなく、作り手と書き手が支えあえるような「ビジネス」モデルです。 そんなの可能かと言われそうですが、私は、出版社の人間ですから、本の世界について考えています。口先だけではなく、実際に、活動をしています。 公立図書館を、情報を消費する場所から、作り出す場所へ改造しようとして活動しています。「ITビジネス支援図書館協議会(仮称)」というものを作りつつあります。 作り手にも変わりうるんだということを多くの人が思ってくれれば、変わると思っています。 |
| From: 加藤 良平 2001/2/2 9:51 |
| Subj:【37】メディア保守層向けビジネスモデルは入口情報か |
| 紙媒体やコンサートなど、従来のメディアの入口情報(情報所在)に徹し、メディア保守層の情報消費機会損失を減らすビジネスが有効ではないか。 インターネット(モバイル系もブロードバンドも含む)のコンテンツビジネスモデルとして、違法コピーに脅かされるコンテンツ課金型と、効果が見えない広告型しかないのか、という議論がありました。Eコマースにつなげるコンテンツ提供というのも、広い意味で「広告型」と理解します。 さて、私が有望視しているモデルも、広くとらえれば「広告型」なのですが、まず前提として、ネットユーザーといえども、やはり文字情報は紙の上で読みたい、 音楽はコンサートやCDで聴きたい、という「メディア保守層」が数的には圧倒的に多いだろう、ということがあります。 これは出版社にとっても読者にとっても不幸なことですね。 その中で、個人がほしい情報の交通整理をしてあげられるのが、ネットの価値となるでしょう。他メディアへの入口情報に徹する、という作戦です。
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| From: 寺崎 明 2001/2/2 11:38 |
| Subj:【38】IMT−2000はグローバリゼーションが鍵 |
| 総務省北陸総合通信局(旧郵政省北陸電気通信監理局)の寺崎です。まず、安田先生の問題提起についてコメントさせて頂きます。 IMT-2000についてですが、またまた、日本でしか使っていないシステムにならないようにすることが第一だと思います。規格が決まってしまってから言っても遅いかもしれませんが。日本の技術の国際化と意味で、IMT-2000については、グローバリゼーションが鍵です。 また、国内の事業化に際しては、事業者がどの程度基地局を密に整備(投資)するかがポイントだと思います。要するに、規格上アクセスの速度の上限は、当面384キロビット/秒ですがサービスとして本当にどの程度カバーされるのかということです。基地局の数が少ないと基地局あたりのカバー範囲が広くなり、回線品質が悪くなってしまうからです。当面は128キロビット/秒程度がせいぜいかもしれません。ビットレートの地域差も結構でるかもしれません。 従って、IMT-2000のサービス初期段階は、場合によってはかなり混乱するかもしれません。通信事業者に厳しく注文をつけていくことが必要ですが、何分、移動系での高速サービスは世界で初めてで、事業者自体も新技術へのチャレンジになりますので暖かく見る必要もあると思います。 なお、IMT-2000の次のシステムですが、実は、私、旧郵政省で移動通信課長をやっていた時に、移動系でも光ファイバーとシームレスに繋がる必要があると思い、加入者系で10メガビット/秒級のシステムの導入を考える必要があると考え、平成7年頃からプロジェクトをスタート」させています。予算も獲得して、MMAC(マルチメディアモバイルアクセス)プロということで進めてきました。周波数は高くなります。 移動系の第一世代がアナログの自動車・携帯電話やコードレス電話、第二世代がデジタルの携帯電話、第2.5世代がPHS(デジタルコードレス電話を含みます)、第三世代がIMT-2000、第四世代がMMAC、というイメージです。 |
| From: 松本 功 2001/2/2 12:09 |
| Subj:【39】送金の手間を徹底的に下げることで、クリエーターにお金が回るようにする |
| コンテンツにお金が回らないのにも関わらず、携帯電話には月に1万円以上つかっている20代の人は少なくないと思います。 ひとつひとつのコンテンツの料金が高いから、ビジネスとしてなりたたない、安いかタダでなければビジネスにならないと言うことではないのではないでしょうか。無料 で交換したいので、コンテンツにお金を払いたくないということではないと思います。広告モデルでなければ、だめだということはないと思います。もちろん、それが、テレビ以来の伝統をもち、一番、大きな勢力であることは認めますけれども。 実は、お金を送る手間が大きいのではないでしょうか。 月に1万円というのは非常におおきな金額です。以前、岩波書店の「へるめす」への広告出稿の依頼が、ひつじ書房に来たとき、月額5000円以上、書籍・雑誌に使っている人の比率が数十パーセントと記載されていて、10000円使う人はほとんどいないと思ったことがあります。 無料、あるいは安いことが絶対条件ということではなく、天引きに近いかたちで取られてしまうこと、取られていることに自覚がないこと、手目・時間・インターフェースの複雑さがなければ、率先して不法コピーをするということはないのではないでしょうか。たとえば、お金を払いたいと思ったとき、10秒以内に送金の手続きが完了するような仕組みがあれば、実際に効果をもつ可能性は高いと思います。 もちろん、100パーセントの人が払うということではなく、20パーセントとかその程度かも知れません。でも、その人々のインセンティブを高めるような仕組みを作っていくことが出来れば、パーセントは増えて行くでしょうし、クリエーターをめぐる一種の小さなコミュニティを作っていくことができるのではないでしょうか。 名誉とか称賛とかレアな何かが送られるような仕組みを作りだしたいものです。(この点では、グヌーテラを一時的にある提案に賛同した人だけ、ネット上で、数百人つなげて、オンラインコンサートとか、ライブとかをするのに使えると思うのですが、そういう改造をしてくれる人はいないでしょうか。2000円払ってくれた人だけに、2時間コンサートをするとかも可能になるはずです。この時、それぞれのパソコンにおとされる音楽には、個別の番号をつけておきます。それ自体が、オリジナルと主張できるものであれば、価値がついていくでしょう) 昨日の懇親会で日本ベリサインの直木さんにお会いした時に申し上げましたが、たとえば、メールで少額小切手を送れるような仕組みはできないでしょうか。暗号の技術を使って、小切手を発行し、それを相手に届けるということは、社会的な仕組みさえあれば、実現は難しくないと思います。 私のような小さなコンテンツホルダーではだめで、暗号技術と認証技術をもっていらっしゃるところが、率先して提案すれば、何とかなるのではないかと思うのです。
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| From: 池田 信夫 2001/2/2 20:26 |
| Subj:【40】第4世代? |
| 国際大学GLOCOMの池田です。 GLOCOMは総務省にはにらまれているのですが、寺崎さんのような開明的な方もいらっしゃることは、心強い限りです。今日も、総務省のある課長とお話したのですが、「NTTもNHKも民営化するのは当たり前。オークションはやるべき、地上波デジタルはやめるべき。そんなことはみんなわかってる」とのことでした。それがなかなか実現しないのは、「みんなサラリーマンだから・・・」とのことでしたが、霞ヶ関ではサラリーマン人生の割引現在価値もあまり高くないようですから、安延さんのように自由の身になって、「わかってる」ことを世に問われてはいかがでしょうか。 ところで、私は「第4世代携帯電話」というものが存在するのかどうかが疑問だと思います。「自動車電話」が第1世代で終わったように、「携帯電話」も第2世代で終わりでしょう。先月の「ネット時評」で書いたように、第3世代はビジネスとして成立するかどうかも疑わしいと思います。本来は、携帯電話そのものを卒業して、無線インターネット(IEEE802.11)に移行すべきでした。「ユビキタス」という言葉でイメージされてるのはBluetoothだと思いますが、これも無線インターネットに吸収される運命でしょう。 ところが、日本では2.4GHzが使い物にならず、5GHzも室内しかだめという情勢です。このままでは、せっかく日本が世界をリードする次世代技術がありながら、使える周波数帯がないという事態になりかねません。そこで、安延さんもおっしゃるように、周波数オークションをやるべきだという話になったのです。なお、この問題を含めて議論する国際シンポジウム「インターネット時代の通信と放送」を今月26日に開きますので、興味のある方はお申し込みください: http://www.wwvi.org/event2001/symposium.html
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| From: 山本 雄大 2001/2/2 21:09 |
| Subj:【41】電子政府構想について 省庁間の「温度差」が問題です |
| 電子政府構想に関しては、各省庁間で取り組み姿勢に大きな開きがあり、また、これが省庁再編等によりさらに悪化している。政府は、各省任せにするのではなく、省庁間の格差を是正し、利用者に均質なサービスを提供すべく調整すべきである。 再編前の省庁の電子政府に対する取り組みはというと、リーダー的な省庁とそうでないところ、あるいは、元々独自に研究しておりこれをアピールすることでお茶を濁しているところなど、対応がバラバラで非常に格差を感じました。 さらに、IT化=効率化と言うわけではありませんが、もともとコストダウンとか生産性に縁のない方々ですから、真のIT化はなかなか進まないと思われます。 さらに省庁再編です。 恥ずかしながら、今回の省庁再編後、電子政府構想がどうなったかをフォローできていませんが、旧省庁の組織がそのまま移行しただけという話からすれば事態は悪くなることはあっても、良くなってはいないでしょう。反対に、うまく融合した場合、たとえば総務省は、郵政省と総務庁が入っていますので、今後突出するかも知れません。となると、省庁間の格差が拡大します。 このままでは、ユーザー(国民だけではなく、日本国内で生活する個人、日本でビジネスをする法人など)が、混乱するのは必至です。 IT化というのは、ユーザー(消費者やサービスの受益者)が便利になることだと考えれば、どこかの役所には電子的に出せるが、どこかは紙でないとダメとかいうのは、極力避けてもらいたいものです。(テスト的な場合や短期間の過渡期は仕方ないですが)また、例の如く、独自仕様、日本仕様にこだわるのも御免蒙りたいですし、当然、縦割りなんてなものは吹っ飛ばしてもらいたいものです。 さらに、たとえば引越しをしたとき、役場に届けを出せば、住民票だけでなく、各種免許証も、自動車のナンバープレートも変更手続きが完了するような、省庁間横断的なものが、一つの理想型だと思いますが、そこまで実現するのはいつのことでしょうか? 政府は、電子政府構想を見直し、旧省庁での手続きをベースに作られた電子政府構想から、ユーザーの視点に立った電子政府構想に再編すべきと思います。 |
| From: 加納 貞彦 2001/2/3 9:35 |
| Subj:【42】IMT−2000はグローバリゼーションが鍵 |
| 英国エジンバラ大学にいて、間もなく日本に帰国する加納貞彦です。 寺崎さん(発言【38】)がおっしゃっていた、「IMT-2000はグローバライゼーションが鍵」です、というご意見に賛成です。 1. 私は、英国でGSMの携帯電話機を持っていますが、ヨーロッパは勿論、アメリカでのこれまで行ったすべての都市でGSMが使用可能でした。アジアでもそうです。今、使えないのは、日本だけです。これは、誠に不便です。 2.といったユーザの不満の他にも、色々な面で世界に普及していないということの不利な点がありますが、今回は省略します。 3.「i-モード」の大成功によって、日本の新聞や講演会の論調として、「アメリカ型IT革命を越える日本型IT革命へ」とか、「IT社会における日本型サービスのグローバル展開」とか「IT社会の在り方を「日本型のインターネットサービス」を通して広く世界に」とかいう言葉を度々耳にします。今、日本は元気がないとは言え、携帯の世界での実力は相当なものがありますから、あまり、「日本」「日本」というとかえって欧米の警戒心を呼び起こすので逆効果だと思います。もっともさすがにすでに世界で商売をしているメーカとか、ドコモなどはこういう言い方をしていないので、安心です。 4.日本、日本と言わないで、もう少し世界に通じる普遍的な言葉で自分達が考えていること、やりたいことを情報発信した方が、仲間作りに役立つし、結局は狙っているものを得る早道だと思います。 5.ここに来て、ご承知のように、全体的なハイテク株の凋落のほか、特に欧州では3Gの電波割当に払ったお金と競争の激化でテレコム会社の収益が低下し、株価が下がっているので、一部には3Gネットワークを新たに構築する資金繰りがつくかどうかを心配をしている向きもあります。とすると設備投資の少ないGPRSというGSMにパケット機能を付加した、いわば2G+アルファのシステムで、当面の需要はまかない(128kb/s程度には行くそうです)、日本が3Gで騒いでいるならそれを孤立化して、自分達はまた仲間を募って別な形での展開を狙うという戦略(というか、お金がないから取らざるを得ない実際的な方向)に行く可能性がまだまだ十分に残っているからです。 つまり「日本、日本と言わないで、もう少し世界に通じる普遍的な言葉で自分達が考えていること、やりたいことを情報発信した方が、仲間作りに役立つし、結局は狙っているものを得る早道だと思います。」
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| From: 松本 功 2001/2/3 9:45 |
| Subj:【43】作り手と見る人の歩み寄り |
| パソコンが個々人を開放した、インターネットが個々人の情報発信の能力を格段に拡張した。その路線上で、著作権と読む・聞く権利をどう調整するか、というのが、21世紀的な課題なのではないでしょうか。 |
| From: 杉井 鏡生 2001/2/3 12:57 |
| Subj:【44】ユビキタス+ブロードバンド・ネットワークへの期待はコラボレーションの社会的な遍在化 |
| これはどうなるかという予測の話ではなく、こんなことをしたいという期待の話です。作り手と見る人の歩み寄り、という松本さん(発言【36】)のコンセプトとその活動には触発されます。 松本さんのいわれるように、これまで見る立場だけだった人が作る立場にもなり得るというのも、インターネット時代の重要なポイントと思います。それと同時に、立場が入れ替わるだけでなく、作品が社会的に共同制作されうる場面が、いままで以上に増えていくことも期待できます。 例えば、この電子会議室などは、非常に幅広い地域の、しかも一箇所で議論をするには収拾がつかないほど多くの人が、共同の著作物をつくっているようなものではないでしょうか。電子会議の参加者だけでなく、日経ネットで公開されるサマリーを読んで質問や意見を投稿される方もあるわけです(この会議はブロードバンドである必要はなさそうですが)。 音楽でも、従来のコンサートは場所の制約があったわけですが、テレビやラジオの登場で、聴くだけに関してはその制約は少なくなりました。しかし、拍手を送ったり、手拍子を叩いたり、ヤジをとばしたりというインタラクティブな場の共同参画者にはなれなかったわけです。それがネットワークで可能になるかも知れません。音楽家のなかには、従来聴衆として区分けされていた人々の参画度をもっと高めることによって、いままでにない創作活動を実現する人が現れるかも知れません(この場合、創作物のコピーにはあまり価値が無くなるかもしれませんね)。 こうした作る人と見る人のコラボレーションは、工業生産システムにも応用されていくものだと思いますが、こうしたなかで、新たな社会的な創作活動の文化がつくり出されれる可能性は高いと思います。そうした社会が進んでいくときには、知的所有権の枠組も、いまの形だけでスムーズにいくのかどうか考える必要がありそうに思います。 私が仕事で文章を書くときにその制作コストは絶対に回収したいと思いますが、創作文化という意味では、ことさら文書を制作した人だけに価値があるわけではなく、いい読者いい利用者がいるからいい制作物も出来てくるわけなので、読み手、利用者にも同等の価値が尊重されてはじめて社会的な創作文化が健全に維持されるのだろうと思っています。
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| From: 小池 良次 2001/2/3 14:16 |
| Subj:【45】ブロードバンドの議論 |
| サンフランシスコ在住の小池良次です。 高嵜さん(発言【33】)に同感です。僕も、ブロードバンドの議論では実現できるコンテンツと回線スピードの遊離を感じますね。我が家でもxDSLとケーブルモデムを入れて実際に利用していますが、インターネットラジオを楽しむのがやっとです。 ケーブルモデムでさえ、昼間や深夜の回線が混んでないときだけ、ストリーミング・ビデオを何とか楽しめる程度で、テレビのように24時間安定して映像を楽しむことはできません。 ブロードバンドというとやっぱり、45Mbps以上のスピードが必要だと思っています。ブロードバンドは、幻想の議論が多いですね。 |
| From: 内田 勝也 2001/2/3 17:46 |
| Subj:【46】音楽ビジネスモデル・利用者からの発想を |
| 内田です。セキュリティを20年近く趣味・仕事(7:3程度の割合)でやってきました。電子商取引、電子マネー等の官庁研究会、外郭のWG、実験、体験などもここ4、 5年やってきました。
音楽ビジネスモデルについて、坪田さんのまとめでは送り手側からの発想で料金を考えていますが、僕は利用者側からの発想もあってもよいと考えています。
川崎さん(発言【9】)が、幾つかのビジネスモデルをあげておりますが、 もう1つ追加するとすれば、ソフトウェアで行われているシェアウェア方式なんてものもあるのではないでしょうか? この方法は、1に似ていますが企業が介在する必要がないのが一般的です。あくまで利用者のモラルに関わっている部分が大ですが、企業等が絡まないため安い費用でできる可能性があると考えています。 この点に関してはで松本さん(発言【39】)も述べていますが、少額の支払いの仕組みが貧弱だと考えます。技術(暗号、認証等)の問題ではないと考えています。 【16】根来龍之「音楽を提供する人」がではなく、「一部の既存の音楽産業」がの誤りだと思っています。 仲介機能でも新しい技術・仕組みができてくれば既存の機能が消滅していくこともある部分では仕方がないのではないでしょうか? ただ、その代わり新しい産業が興る可能性もあります。 |
| From: 藤原 洋 2001/2/4 0:41 |
| Subj:【47】第4世代? |
| 第4世代は、総務省電気通信技術審議会でその方向性を議論し始めたところですが、IEEE802.11無線LANの広域版に近くなるものと想像しています。「第4世代携帯電話」と呼ぶのは、携帯電話サービス事業会社が大きく関わるからということから来ているのだと思いますが、確かに現在のサービス事業者と第4世代の事業者とは、事業主体が変わっている可能性は、大いにあるのでしょう。 |
| From: 藤原 洋 2001/2/4 0:41 |
| Subj:【48】ブロードバンド議論 |
| ブロードバンドの定義をする必要が確かにありますね。過度な期待をとにかく捨て去り、ベストエフォートの約1Mbps、実行スループットは、数百Kbpsというところが現実的だと思います。まず、この環境を定額制で数千円/月という価格帯で一千万世帯まで持っていけば次の課題へと前に進むものと思います。双方向ネットワークで、リアルタイムでの放送品質は無理という前提でいいように思います。 |
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