世界情報通信サミット2001
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2月4日(日)−5日(月)の発言内容
From: 富沢 木実   2001/2/4 1:53
Subj:【49】IMT-2000の可能性など
社会基盤研究所の富沢です。産業論?という立場で、インターネットをウォッチしています。

【要旨1】IMT-2000では決済が可能になる

IMT-2000では、UIMカード(SIMカード)やセキュリティが確保される予定なので、個人認証・(小額も、高額も)決済が可能になると聞いています。もちろん、それには、クレジットカード会社など、金融業界がこれをチャンスと考えて、そうしたビジネスモデル(産業モデル?)を作らなければなりませんが、既に、その方向で動いていると聞いています。

【要旨2】マルチメディアコンテンツを考えると、著作権を認め、かつそれを流通しやすくすることが重要なのでは。

国領先生の議事進行で、まず、音楽コンテンツについて議論しましょうと言うことなので、ルール違反とは存じますが、これから動画像が携帯電話でも容易に送信可能になると、あるいはブロードバンドで放送のようにインターネットで動画像が流せるようになると、音楽だけでなく、肖像権やアニメなどの著作権など、知的所有権処理が複雑になると思われます。

P2Pの議論(そもそも著作権を認めるか認めないか)とは、外れるかもしれませんが。マルチメディア時代になると、一つなにかコンテンツを作成するのにあたって、膨大な知的所有権処理が必要になります。知 的所有権を認め(透かし技術などで保護し)、それを一括管理して、そこにだけ頼めば、利用することが可能になる、というような仕組みを作ることが必要になってくるのではないでしょうか。

今の、JASRACの場合(テレビなど)、ある一日を代表として把握し、それを一月分と見なして徴収、支払いをしていると聞いています。これからは、 デジタルなので、使った履歴を把握できますから、現状よりは、きちんとデータを把握できるはずです。また、徴収・支払いも、エイヤットできる仕組みを構築することも可能だと思います。

【要旨3】IMT-2000のグローバル化について心配

(以下は受け売りですが、私もそうだと思います)
パソコンを端末として発達したインターネットの世界は、オープンだけど、皆が最大限努力する世界、自己責任の世界です。これに対し、携帯電話を端末にしたインターネットの世界(モバイルインターネット)は、電話の哲学で動いています(保証する世界)。このため、電話会社がサービス全てに責任を取る世界です。

責任を取るために、電話会社は、コンテンツの仕様も決め、いわゆる「公式サイト」と呼ばれるように、コンテンツの選別をし、端末についても、電話会社が仕様を決めてOEM生産しています。

こうしたクローズドな世界により、新しくて魅力的な端末やコンテンツが提供され、急成長してきました。電話会社が出す、契約奨励金が端末の値引きにつながり、端末価格が安いことも普及のポイントです。

こうした、クローズドな仕組みを直接非難しているわけではありません。考えてみると、ゲーム機も任天堂のゲーム機にソニーのソフトは載りませんし、自動車も、仮にブレーキに故障があっても、表立って誤るのは、自動車メーカーです。いわば、多くの商品・サービスはクローズドなのです。そのほうが利用者にとっては、選ぶ手間や故障したときの手間などを考えると楽で便利が良いのです。

唯一、電子機器とインターネットがオープンな世界です。でも、トラブルがあれば全て自己責任です。アメリカ人は、車も出来るだけ自分で直そうとするなど、手間暇をかけても安くしようと思います。でも日本人は、面倒はことは嫌いで、楽で便利で面白いが好きです。

それぞれの市場にあった産業の育ち方があるように思えます。ただ、携帯電話を端末にしたインターネットがグローバル化するにあたって、iモードに代表される日本のやり方が通用するのかどうか心配です。ZDニュースを見ていましたら、アメリカでブラウザフォンが発達していないのは、当たり前だ、魅力的な端末やコンテンツが無いからだという意見(アメリカ人の)がありました。

IMT-2000では、どのようなビジネスモデルになっていくのか、このあたりに興味を持ちつつ、どのように考えたらよいのか、分からないで居るところです。

【質問1】第4世代のプレーヤーが変わるという意味を教えて下さい

藤原さん(発言【47】)が上記の発言をされていましたが、今のドコモ、KDDI、Jフォンではない、誰が担い手になるのでしょうか?

【質問2】電波オークションと提供価格の関係

安延さん(発言【29】)が電波オークションで膨大な価格がついたが、サービス価格は競争があるので、実際高くないと発言されていました。
仕入れ価格が膨大に高い場合、競争で小売価格を上げられないとしたら、企業の経営としては破綻しないのでしょうか。破綻したら、プレーヤーが入れ替わるというのかもしれませんが、入れ替わるプレーヤーは、よほど魅力的なサービスを提供しない限り、需要はそれほど伸びず、再建するのは不可能なのではないのでしょうか。

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From: 江崎 浩  2001/2/4 7:28
Subj:【50】移動体通信、Nomadic、Ubiquitous
東京大学の江崎でございます。

移動体通信、Nomadic(いろいろな場所から接続するが接続中に激しい移動はしない)、Ubiquitous の3つを、一緒に議論するといけないと思います。 それぞれ、異なるものですので、異なる技術、異なるビジネス形態になると考えます。

移動体通信としてなら4Gはいいのかもしれませんが、他の2つの領域はプレーヤ・技術・ビジネス構造が違うと思います。もちろん、無線インターネット(IEEE802.11)が、Nomadicの領域では、急速に普及するでしょう。 その場合、「課金をどうするか」がポリシー・技術・事業形態の上で課題となりますし、また、「プロバイダの定義」ということが非常に分かりにくくなってきます。

Ubiquitousの場合、Bluetoothという単語が思い浮かびますが、、、、
Integrated xx というモデルを捨てて、$5 で作るために仕様を簡単にしましたということを言わなくなったら、使えるようになるかなと思ったりします。
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From: 江崎 浩  2001/2/4 7:48
Subj:【51】常時接続 > ブロードバンド
重要な点として、ブロードバンド と 常時接続 の2つがあります。小生としましては、その重要度の大小関係としては、

    常時接続 > ブロードバンド

ではないかと思います。 ともかく、常時接続で、利用形態変わっちゃいますので。
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From: 杉井 鏡生  2001/2/4 11:43
Subj:【52】シームレスに利用可能な環境
技術の専門家ではないので、技術的な側面はともかく、利用面から考えて、ブロードバンドと常時接続では意味合いが違うというのはそう思いますし、大事なポイントと思います(その重要度をどうみるかは人それぞれに違っていいのでしょうが)。

その意味では、固定料金制度と常時接続ついても、イコールのように思われがちですが、固定料金が常時接続に必要な要件であったとしても、利用形態として考えれば、意味合いが違う可能性があるように思います。

家庭のパソコンが固定料金のブロードバンド回線と常時接続されたとしても、利用者が外出してしまえば、利用者としては常時接続状態ではなくなるわけです。常時接続を求めると、それぞれの環境に合わせた様々な端末(パソコンもあるでしょうし、携帯端末もあるでしょうし、そのほかにも専用型の情報個電が続々登場するかもしれません)がシームレスに利用可能な環境が常時接続ということになるのでしょうか。

それが利用形態に影響を及ぼすというのは、まさにそうだと思います。いつでもつながっていることが一般的なことになると、人間関係や社会関係にも影響を及ぼすでしょうね(もちろん、いいことばかりではなく、いつもつながっている感覚は追いかけられているようで嫌だとか、うっとうしいという感覚も含めてでしょうが...)。

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From: 藤原 洋  2001/2/4 11:49
Subj:【53】MobileとNomadic
江崎さんの意見が重要だと思います。BroadbandとUbiquitousという議論に対しては、MobileとNomadicという視点をふまえるべきものと思います。
今後の高速インターネット接続環境を進化させていくには、

1.Broadband=高速性では3段階くらいを考える
[1]常時接続でベストエフォー:ト数百k〜1Mbps
[2]帯域保証1.5Mbps
[3]帯域保証5〜10Mbps
[4]それ以上で最定義
*この視点からするとIMT2000は、ブロードバンドとは呼べない可能性が高い。

2.Ubiquitous
IMT2000などの技術では、限界がある。これは、Mobile(移動性、広域性は、あるが、高速性、料金面での限界)に対して、その限界を補完するNomadic技術とのハイブリッド技術など新たな技術開発が重要となってくる。この意味において第4世代をとらえるべきと思います。
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From: 藤原 洋  2001/2/4 11:50
Subj:【54】第4世代のプレーヤー
【49】富沢木実
【質問1】第4世代のプレーヤーが変わるという意味を教えて下さい
藤原さんが上記の発言(発言【47】)をされていましたが、今のドコモ、KDDI、Jフォンではない、誰が担い手になるのでしょうか?
[1]実際は、第4世代の主要な用途は、「携帯電話」ではなく「Mobile&Ubiquitous」となる。:実現技術が全く異なる。
[2]音声帯域の延長線からブロードバンドへと移行:
[3]電波帯域の再割当てが、起こる:既存勢力に加えて、新興勢力やプレイヤーが進出:本件については、合理的な参入ルールを取り決める必要性がある。
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From: 加藤 良平  2001/2/4 11:51
Subj:【55】 IMT-2000向けコンテンツ例
【49】富沢木実
IMT-2000では、どのようなビジネスモデルになっていくのか、このあたりに興味を持ちつつ、どのように考えたらよいのか、分からないで居るところです。
先日、パルコ・ドット・ティーヴィーというネット放送事業者にインタビューしました。すでに試験放送をはじめており、まずはブロードバンド環境をターゲットにするが、当然 IMT-2000にも大きな関心を寄せているとのことです。

その中で、 IMT-2000に絡めて私自身が興味を持ったコンテンツを2つ:
(ここから先はパルコ側の発言でなくインタビューしての私自身の感想です)

(1)渋谷の定点観測
パルコ出版が出していた「アクロス」という雑誌でやっていた「渋谷の定点観測」の映像版。これをもっと多チャンネル化するとリアルタイムのタウン誌になりそうです。もちろんモバイル・クーポンも組み入れての話です。画像の取り込みや発信機能と組み合わせると、もっと面白くなりそうですね。

(2)メイク指南
リップメイクやアイメイクを、実際の映像つきで指南してあげるコンテンツ。
良い悪いは別として、「どこでもメイク」がこれだけ当たり前になっている現状では、携帯でそれが見られたら確かに便利でしょう。スイッチ一発で画面が鏡になる機種なんていうのもニーズが出てくるかもしれません(笑)。
コスメの場合、ネット上での商品紹介は微妙な色指定ができない関係で、割と嫌がるメーカーが多い、と聞いています。その点、「メイクの仕方」ならば、動きそのものが重要なので、ネットコンテンツに向いているように思います。
女性誌の中でコスメの記事がこれだけ多いのですから、その動画によるフォローとして、出版社ホームページ内のコンテンツとしても通用するでしょう(既にあるのかもしれません)。
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From: 村上 輝康  2001/2/4 12:26
Subj:【56】韓国のブロードバンド
野村総合研究所の村上です。

韓国のADSLの利用者が200万人を超えたということは、聞いていましたが、CATVその他の高速インターネットアクセスを加えると、昨年12月で400万人(人口比で見ると日本だと1000万人を超える計算になります)を越えたそうです。
その増加スピードも印象的で、2000年の7月に155万人だったのが10月には300万人、12月には400万人というペースで増えています。ハナロがADSLのサービスを始めたのが99年の4月だったと思いますから、iMode並みのスピードで増加していることになります。KTとハナロの激しい競争のおかげで韓国の利用者は、昨年の7月にはADSLより速いVDSLのサービスをうけることが出来るようになっております。

モデムなどの機器の7割は韓国メーカーのものが使われていますが、これには昨年7月の「xDSL産業振興基本計画」が貢献しています。(安延さん)「政府のリーダーシップ」による韓国経済再生への取組みも急ピッチですすんでいるようです。今回の議論が、利用者のサイドの冷めた議論に終始したり、事業者の妙に熱い議論ばかりにならないで、真に「作り手と見る人の歩み寄り」が起こることを、熱く期待しています。
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From: 池田 信夫  2001/2/4 13:15
Subj:【57】第4世代?
総務省も「第4世代携帯電話」なんてダサい名前はやめてはどうでしょうか。これはITUの「レガシー」のイメージが強い。CDMAの次はソフトウェア無線になってインフラは何でもありになるから、標準化は有線の世界と同様、IPの層で行われ、ITUのような標準化機関そのものが存在意義を失うでしょう。

だいたい「**世代」と名のつくプロジェクトは、ほとんど失敗するというのが私の経験則です。第5世代コンピュータ、次世代インターネット、第3世代携帯電話、IPng(v6)等々・・・

なぜこうなるかといえば、要するに「世代」を意識するころには、その技術は終わっているからです。次の技術は、既存技術の延長上の「次世代」ではなく、まったく新しいパラダイムにもとづくdisruptive technologyになるのです。これは逆にいえば、泥舟に乗らないための判別法にもなります:

・役所が「音頭を取る」技術には乗らないほうがよい。
・「高品質・高価格」の技術は危ない。
・業界の既得権益に合致するものは、ビジネスとしては失敗する。

かつての「マルチメディア」は、たいていこの3条件を満たしていましたが、「ブロードバンド」や「ユビキタス」はどうでしょうか?
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From: 安延 申  2001/2/4 13:19
Subj:【58】電波オークションと提供価格の関係
【49】安延申
【質問2】電波オークションと提供価格の関係
仕入れ価格が膨大に高い場合、競争で小売価格を上げられないとしたら、企業の経営としては破綻しないのでしょうか。破綻したら、プレーヤーが入れ替わるというのかもしれませんが、入れ替わるプレーヤーは、よほど魅力的なサービスを提供しない限り、需要はそれほど伸びず、再建するのは不可能なのではないのでしょうか
「仕入れ価格が異常に高い」というのは、言ってみれば「国有地を落札して事業をしようとしたが、その土地の生み出す価値の予測を誤ったために、事業がなりいかなくなる」という事態ですから、責めは「予測を見誤った落札者」にあるのであって、正しい予測をした者が正しい価格で落札していれば、そちらは、リーズナブルな価格でのサービスの提供が可能ですから、市場における価格は後者によって殆ど決定されます。そうすると、確かに前者は破綻するかもしれませんが、これを引き継ぐ者にどれだけの価格で「電波利用権」が売却できるかというと、最初に落札した「高騰した価格」ではなく、市場で形成されている「リーズナブルな価格」を前提とした売却額になるはずですので、後継者が事業をできないということはないはずです。

実際、欧州で、信じがたい高価格で3Gの周波数を落札した、英独の通信事業者が完全にその価格を転嫁できると市場が信ずるのであれば、あのような株式評価の下落はなかったはずですから。

江崎さん(発言【51】)と杉井さん(発言【52】)の常時接続とブロードバンドの問題ですが自分でもSOHOを経営している身として言えば、常時接続>ブロードバンド という見方を完全にシェアします。

家庭での利用はさておくとして、中小企業者が、例えばインターネットPOSやらASPやらのサービスを利用しようとすれば常時接続が決定的に重要になります。仕事で必要があるたびにタイヤル・アッフ゜していたのではたまったものではありません。データ量の調整自体は、色んな方法で工夫は可能ですから、少なくとも、ビジネス・ユース、特に、自分で専用線を借りるなどということは思いの他である中小企業者にとっては、圧倒的に常時接続が重要なように思います。ISDNですら、常時接続されていれば、結構小さなビジネスには十分ではないでしょうか?
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From: 村上 輝康  2001/2/4 13:32
Subj:【59】2005年頃に実現すべき姿
私は、ユビキタス・ネットワークを、ネットワークと情報機器とコンテンツ全体の姿を問うITパラダイムとして考えるべきだと思っております。ブロードバンドネットワークのあり方を議論するに際しては、近場の議論をして将来にわたって悲観的になってしまわないように(また逆にもならないように)当面のIMT2000やADSLが実現しようとしているものと、2005年頃に実現すべき姿としてのブロードバンドネットワーク論を峻別しておくべきかと思います。

当面の優先課題としては、えさきさん(発言【51】)がおっしゃるように「常時接続 > ブロードバンド」 かと思いますが、2005年のユビキタスなネットワークは、あくまで常時接続でブロードバンドでモバイルな姿を想定すべきですね。

さて、えさきさんの優先順位付けは利用者のマジョリティの話でしょうか2.5%の先進ユーザーの話でしょうか。マジョリティの話なら、常時接続からブロードバンドというパスを考えなければいけないんでしょうが、当面は、常接とブロードバンドとモバイルというサービスは、同時にかつ一斉に、利用者の財布をめぐって競合すれば良いのではないでしょうか。

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From: 藤原 洋  2001/2/4 16:27
Subj:【60】官の役割
【57】池田信夫
・役所が「音頭を取る」技術には乗らないほうがよい。
・「高品質・高価格」の技術は危ない。
・業界の既得権益に合致するものは、ビジネスとしては失敗する。
厳しい池田先生のご指摘ですが、要は、「官の役割は、民を元気にすること、技術の進歩を促進すること」にあると思います。そういう意味で、ニューメディアよりマルチメディアの方が実態があったと思います。また、ブロードバンドとユビキタスは、さらに実体とテクノロジーの果たすべき役割が明確だと思いますので、私自身は、ポジティブな期待を持っています。
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From: 江崎 浩  2001/2/4 19:14
Subj:【61】常時接続 & ブロードバンド
【59】村上輝康
えさきさんの優先順位付けは利用者のマジョリティの話でしょうか2.5%の先進ユーザーの話でしょうか。マジョリティの話なら、常時接続からブロードバンドというパスを考えなければいけないんでしょうが、当面は、常接とブロードバンドとモバイルというサービスは、同時にかつ一斉に、利用者の財布をめぐって競合すれば良いのではないでしょうか。
もちろん、マジョリティー の話です。いっせいに、常時接続 & ブロードバンド は、さすがに望めません。ある地域やあるユーザコミュニティーに対しては正しいのでしょうが。ANDを前提にするのは、現実のネットワークの Deploymentを考えた場合、まったく意味がなくなると思います。 トランジッションのシナリオとその時期に必要な技術、それらのトランジッションの

技術が、どのような理由で どのくらいで不要になるか、あるいは不要にならないか。 こういうことを、ちゃんと考えることがビジネスってものかと、思ったりしていますけども。。。。ANDを前提としては、いっせいに消費者の財布は、当面奪えませんでしょうし、ビジネスとしてのシナリオ作りは難しいように思えます。 ある部分では、ブロードバンドよりも常時接続が先に浸透するでしょう。 ブロードバンド(有線の場合)は、常時接続が前提にはなるでしょう。

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From: 江崎 浩  2001/2/4 19:19
Subj:【62】Ubiquitous という言葉の定義
Ubiquitous という言葉の定義をちゃんとしないといけないのでしょうけども、ユビキタスネット が、「何時でも高速」というのは、まったく間違った解釈ではないかと思います。

BlueToothという単語を連想させられますが、BlueToothは、高速とは言えない場合がほとんどです。

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From: 村上 輝康  2001/2/4 22:34
Subj:【63】BlueToothは低速?
これからのITパラダイムをBlueToothを組み込むこと無しに考えられないとするのは同感です。ユビキタス性を、2001年のリアリティという局面で議論するのか、2005年のビジョンという局面で議論するのか、という問題になりますが、すくなくとも2005年で考えるかぎり、経済社会システムがついていけるかどうかは別にして、2Mbpsの次を考えておくべきだと思っています。BlueToothも高速と考えてはいけないでしょうか。もちろん現在のBlueToothでは、高速とはいえないと思いますが。
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From: 村上 輝康  2001/2/4 23:08
Subj:【64】常接・ブロードバンド・モバイル常接・ブロードバンド・モバイル
【61】江崎浩
いっせいに、常時接続 & ブロードバンド は、さすがに望めません。ある地域やあるユーザコミュニティーに対しては正しいのでしょうが。
おっしゃるとうりだと思います。多様なシナリオを持った多様な事業者が、ターゲットとするライフスタイルを明快にして(あるいは秘密にして)、オープンに競い合えることが一番大事なことだと思います。

私のようなライフスタイルですと、ウイークデイに家庭で常接でも意味がありませんが、子供が大学生の間はウイークデイにも常接需要があるかもしれません。さらに主婦向けのキラー・ブロードバンド・コンテンツが出てくるとすれば、常接ブロードバンドも現実的になってきます。
SOHOや高齢者はまた違うでしょうし、営業や生産や研究といった職種の違いによっても大きく異なってきます。今後ますますサービス志向になる事業者は、総取りをねらうより、限定された有望セグメントをいかに切り取るかをねらうでしょうから、マジョリティーの話はますます難しくなっていきます。
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From: 岸上 順一  2001/2/4 23:09
Subj:【65】もう少し目的を考えてみませんか?
常時接続とかブロードバンドあるいは単なるインターフェースとしてのBluetoothの問題を議論してもあまりおもしろい結果にはならないのではないでしょうか?これらを使って何を視聴したり発信したりしたいのでしょうか?まさかインターネット冷蔵庫が爆発的に伸びるとも思えませんよね。私はやはりemailや電話などのコミュニケーションの手段がまずあり、さらにテレビのようなコンテンツ受信と場合によっては部分的なメタデータの発信かなと思っています。もしこの仮定が正しければ、何もネットワークにあまり過大な性能を求めなくても、ローカルにある大容量で低価格のディスクに必要な物を適当な時間に適当な帯域で貯めておけば実現できるのではないでしょうか?ライブなどを除けば何も実時間で享受する必要はないのですから。
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From: 中村 伊知哉  2001/2/5 0:38
Subj:【66】いつもつながっていること
岸上さんのご指摘に賛成。ただ、私も意味的に「常時接続 > ブロードバンド 」と考えるのですが、常時接続にも、「いつでもつながる」態様(モバイル系)と、「いつもつながっている」態様(ウェアラブル系)とがあります。常時ライブで、バーチャルとリアルの混在空間に暮らす感覚です。

この違いは、インタフェースの設計思想やネットと人との関係においても大きな差として現れることになると思います。これを視野に入れるかどうかも議論を分けると感じます。

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From: 関根 千佳  2001/2/5 2:00
Subj:【67】家庭内での情報環境
ユーディットの関根です。使い手の側からの意見に徹して書きます。

ここに参加していらっしゃるみなさんは、私の知る数人を除いては、ごく普通にオフィスに通ってお仕事をなさっているケースが多いでしょう。しかし、SOHO事業者、主婦、中高年(2005年に成人人口の50%が50代以上、女性に限っては2001年)、宿題をしたい子供たちまで考えれば、「家庭における常時接続・高速通信」というのは、切望されているインフラです。家はもちろん、キッチンやベッドサイドまで来なければIT社会と言えないと思っています。

私は、98年にCATVのインターネット接続が始まって、IBMを卒業しました。社内LANよりこっちが速いのに、どうして毎日1時間半もかけて都心に通勤せなばならないのか、と思ったからです。当時からネットでのやりとりが仕事の中心になっていました。今は、社員(4名)、登録社員(100名)とネットで仕事をしていますが、採用や仕事の回し方については、CATVやxDSLなど「常時接続・高速通信」のできる環境の人間を優先してお願いしています。

言いかえれば、どこに住んでいようが、何歳であろうが、どんな障害があろうが、あまり関係がなく、有能であって、通信環境がよければそれで仕事ができる時代になってきているのです。

今では日本の企業も研究所などはほとんど在宅勤務ができますし、営業はモバイル端末で「どこでも」仕事モードですので、ニーズは近いかもしれません。

モバイルにも、高速通信は必要です。会社で送付しあうかなりの量のデータを出先のエッジで受け取ると、相当いらいらします。ふだんの高速になれてしまうともうもとには戻れません。麻薬のようにアディクティブです。

このデータ通信(響きが古いですね)の世界でのユビキタスネットワークと、家庭・建物内のユビキタスコンピューティングを、一緒に話しているので、混同されたかもしれませんね。家庭内や建物内での情報交換は、オブジェクト同士での単一のタスクになる可能性が高く、それほど大きな帯域を必要としないと思われます。(大きいのに越したことはないのですが)いわゆる、「情報アプライアンス」と呼ばれるものですね。Bluetoothでも、赤外線でも、無線LANでも、乱暴な言い方をすればインフラは何でもいいです。端末も、PDA・携帯電話・PC・リモコンなんでもいいですし、もし一緒になったらとても有難いです。

わたしは自分のタスクを支援してくれる情報環境が欲しいだけです。今の情報受発信の仕組みは、めんどくさすぎるし、遅くていらいらするし、思考を中断させる以外の何物でもありません。

将来の、しかし今でも欲しい環境の、Visionはこのようになるでしょうか?
1.常時接続・高速ブロードバンドのインフラが最低1つは家まで来ていて
2.それは家庭内のあらゆる情報アプライアンスにつながっていて
3.パーソナライズされた端末で制御・情報受発信が可能

介護ロボットをコントローラーにして、家中の家電を制御するような研究にもかかわっていますが、技術者がみんな「職場へ通勤」するタイプなので、家庭内での情報環境に疎いのが難点です。

みなさん、家で働きましょう。ユビキタス(遍在する)を理解するのに必要だと思います。もっとも、この週末の書きこみの多さからすれば、もう、そうなっている方が多いのかもしれませんね!

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From: 森川 博之  2001/2/5 5:08
Subj:【68】ポストIMT−2000=ヘテロジニアスネット?
東京大学の森川です.

ポストIMT-2000 はヘテロジニアスなネットワークが張り巡らされたネットワーク形態となるのでは...いつでも,どこでも,最適なアクセスネットワークに接続できるような環境が求められているのでは...

IMT-2000の次にくるネットワーク形態は,さまざまなアクセス形態をユーザが享受することのできる世界になるのでは,と考えています.すなわち,セルラーネットワーク,高速ワイヤレスアクセス(無線LAN,MMAC,DSRCなど),有線での光アクセスなど,ユーザの環境に応じて適切なアクセス手段を自由自在に使い分けることのできる世界になるのでは,と感じています.

例えば,車で移動しながら電子メールをセルラーネットワークからダウンロードしていたときに,交差点にさしかかった時点で,信号機に取り付けられている高速ワイヤレスアクセスを介して残りを瞬時に?にダウンロードしてしまうような環境です.

また,自宅内で携帯電話を用いて通話する場合には,bluetooth などを介して最寄の自宅内有線アクセスポイントまで自動的に接続する(携帯キャリアを介さずに...),というような世界です.

複数のアクセスネットワークを自在に使い分けるとすると,どのアクセスネットワークを用いるのか,といったポリシーが大変重要かつ難しい問題となりますが,やればできるレベルの話しだと思います.また,端末自身もそれぞれのアクセス形態に対応していなければなりませんが,これもソフトウエア無線などの進歩に期待して良いかと思います.

このような世界で興味深いのは,どのような事業者間構造が構成されていくか,です.複数の事業者がそれぞれアクセスネットワークを提供するようなことになると考えられ(同一の事業者がすべてを提供するのも可能ですが...),事業者間の構造も現在とはまったく異なったものとなるのでは,と思われるからです.曖昧な言葉ですが,「オープンな」「水平分散的な」構造とならざるを得ないのでは,と感じています.

これに伴い,キャリア(セルラーや無線LANなどのアクセス回線を保有する事業者)は単に無線アクセスを提供するだけ,といった業態になっていく可能性もあるかと思います.
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